【素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック シド・フィールドの脚本術2】 脚本の書き方を本格的に解説

シド・フィールドの三幕構成

素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック シド・フィールドの脚本術2』を読みました。

「三幕構成」理論を中心に、白紙から120ページ(120分)の映画の脚本を書き上げる方法を説明した本です。

一冊の脚本を書き上げるまでに脚本家がどれだけ悩み、苦労をしているか、という一つの物語としても読むことができる本です
  • 脚本を書いてみたい人
  • 映画やドラマが好きで、作品を分析的に観賞したいと思っている人

におすすめの本です。

『素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック シド・フィールドの脚本術2』について〈概要〉

283ページの本です。理解して読み進めるだけでしたら、3〜4時間ほどで読了できると思いますが、教科書ですので何度も読み返すことになると思います。

シド・フィールドの教科書はフィルムアート社から3冊出版されています。

  1. 『映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術』
  2. 『素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック シド・フィールドの脚本術2』
  3. 『最高の映画を書くためにあなたが解決しなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術3』
1巻を読まずに2巻を読んでも大丈夫なの?

という心配もあると思いますが大丈夫です。

  • 2巻は1巻の内容を8割以上扱っている
  • 1巻執筆時には提唱されていなかった技術論(ミッドポイントなど)が2巻に登場する
  • 1巻の解説で例示される作品は古い&マニアックなものが多く、「〇〇のあのシーン」と言われてもイメージしづらい。2巻の例示作品は、『パルプ・フィクション』『ショーシャンクの空に』『ブロークバック・マウンテン』など、比較的新しくメジャーな作品が多い
  • 2巻の訳は秀逸で、非常に読みやすい(1巻は訳が少々読みづらい…)

1巻を読まなければ2巻が理解できないという構成ではありませんので、安心して2巻から読み始めることができます。

ちなみに3巻は、すでに脚本を書き上げたことがある人向けに、書き直しの方法を解説した中級者以上向けの本です。

著者:シド・フィールド(1935〜2013)について

シド・フィールド

ハリウッドの脚本家・プロデューサー。

関係作品:『ゴッド・ファーザー』『アリスの恋』『アメリカン・グラフィティ』など

門下生:ジェームズ・キャメロン(『ターミネーター』『タイタニック』)、テッド・タリー(『羊たちの沈黙』)、アルフォンソ・キュアロン(『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』『ゼロ・グラビティ』)

三幕構成」と呼ばれる映画理論を確立した人です。

ハリウッドの脚本は全て、と言っても過言ではないくらい、この三幕構成をもとにして製作されています。

簡単に言うと、映画脚本の神様みたいな人ですね。

目次

イントロダクション

第1章 すべては白紙から始まる
何を書くかを知るのが難しい
あなたはどんなストーリーを書きたいか?
脚本にはストーリーラインが存在する
迷ったら何もするな
何についての、誰についてのストーリーか
ドラマとしてのリアリティ
具体化することでテーマは明確になる
テーマの設定は執筆の出発点である
練習問題

第2章 脚本の構成とは何か?
構成がストーリーという全体を作る
映像で語ることが脚本の本質である
構成はストーリーを収める空間である
映像の語りを変えた三本の作品
キイ・インシデントをめぐって物語は展開する
ストーリーは構成によって成立する
もし構成がうまくいかなかったら?
練習問題

第3章 パラダイムを知る
パラダイムとは何か?
ストーリーには発端・中盤・結末がある
第一幕では状況設定をしよう
ストーリーを転換させる
第二幕では葛藤を表現しよう
プロットポイントⅡがさらにストーリーを前進させる
第三幕は解決である
練習問題

第4章 四ページであらすじを書く
四ページであらすじを書いてみる
「いったいどういう話なんだい?」
あらすじはなぜ四ページか?
第一幕−再現と要約
第二幕−障害を整理する
第三幕からラストへ
四ページのうちわけ
あらすじはスタート地点にすぎない
練習問題

第5章 魅力的なキャラクターを作る
アクションこそがキャラクターを形成する
「タイプ」になるような登場人物を作ろう
魅力的なキャラクターを作る要素 ①ドラマ上の欲求
魅力的なキャラクターを作る要素 ②ものの見方
魅力的なキャラクターを作る要素 ③態度
魅力的なキャラクターを作る要素 ④変化
練習問題

第6章 人物に奥行きを与える
登場人物を深く掘り下げる
登場人物の年表を作ろう
年表は登場人物を理解するヒントになる
キャラクターの暮らしを三つの側面から考察しよう
人物の幅を広げる ①実施のリサーチ
人物の幅を広げる ②資料によるリサーチ
会話は何のためにあるのか?
会話の二つの役割
練習問題

第7章 葛藤とCircle of Being
ドラマはすべて葛藤である
葛藤こそがストーリーの奥行きを生む
CBをきっかけに人物像を膨らませよう
映画作品に見るCBの力
練習問題

第8章 時間と記憶
優れたストーリーは心に突き刺さる
新しい語り口を模索する作品たち
脚本術の革命
『ボーン・スプレマシー』こそ新しい脚本である
ポール・ギルロイが語るボーン・シリーズ
『ボーン・スプレマシー』で直面した難題
ギルロイは難題をどうやって解決したか?
「俺は誰なんだ?」
フラッシュバックは「現在」の表現である
フラッシュバックの効果的な使い方

第9章 第一幕を構成する
第一幕は物語の状況を設定する
何を見せるかを明確にしよう
第一幕の構成の仕方
『サイドウェイ』のオープニングをカードで書く
ファーストシーンの直前、主人公に何があったか?
バックストーリーが生むドラマの緊張感
練習問題

第10章 最初の10ページ
私が脚本に求めるもの
読者のハートをつかむ、最初の10ページ
オープニングで消える冥王星
遅く入って早く出ろ
心をつかむオープニングー『ロード・オブ・ザ・リング』
冒頭の10ページは練りに練るべし
練習問題

第11章 次の10ページ、その次の10ページ
次の10ページでは主人公に焦点を当てよう
二番目の10ページには注意せよ
三番目の10ページの鍵は、プロットポイントである
模範的な第一幕ー『普通の人々』
練習問題

第12章 ミッドポイントを探す
葛藤こそが第二幕を前に進める
主人公のドラマ上の欲求を明確にせよ
中心的な出来事にストーリーをぶら下げる
ミッドポイント
ミッドポイントが第二幕の前半と後半をつなぐ
ミッドポイントによって主人公は多面的に描かれる
練習問題

第13章 前半と後半
「これがミッドポイントですか?」
ミッドポイントはストーリーを組み立てる
悩んだら、書け
ストーリーの時間枠
「ピンチ」がストーリーの脱線を防ぐ
第二幕の全体を構成しよう
練習問題

第14章 第二幕を書く
葛藤はドラマの基本である
書くことは、書き直すこと
第二幕のオープニングを考えよう
不安への対処法
優れた転換はそれを感じさせない
転換はどんな手法でもかまわない
構成は柔軟なものである
窓ガラスにぶつかってはいないか?
練習問題

第15章 「解決」を描く
あなたのストーリーの結末は?
とにかく書き続けよう
『シンデレラマン』は結末の見せ方が優れている
ラストは高いところを目指せ
「人間とは何か」をえぐる
第三幕のアクションシーン
あなたはついにやり遂げた!
練習問題

第16章 推敲を重ねる
脚本は日々変化する
自分の脚本を客観的な目で読み直そう
次は三つのレポートを書こう
ストーリーを意識して第一幕を書き直そう
第二幕と第三幕をリライトする
カットして、カットして、カットせよ
完璧な本など存在しない
練習問題

第17章 読むに値する脚本とは?
優れた脚本とは何なのか?
脚本の評価
本当に書きたいのなら、書いてみなさい

監修者あとがき
映画題名索引

各章で扱ったテーマの練習問題が章末に載っています

『素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック シド・フィールドの脚本術2』の中身を紹介

【三幕構成】 シド・フィールドの映画理論の骨格

シド・フィールドと言えば、何と言っても三幕構成

本書でも第二章から最後まで、この三幕構成を中心に脚本術が語られています。

三幕構成とは、物語を発端(第一幕)・中盤(第二幕)・結末(第三幕)という3つの大きな構成に分けて分析する理論です。

三幕構成を図で表すとこんな感じです。

シド・フィールドの三幕構成三幕構成 『素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック』(フィルムアート社)より作成

まるで数学のグラフのような、美しい図ですね。

120分≒120ページの映画の脚本は、おおむね第一幕30ページ、第二幕60ページ、第三幕30ページ、と分解することができます。

各ブロックは、第一幕〈状況設定〉・第二幕〈葛藤〉・第三幕〈解決〉という役割を果たしています。

第一幕【状況設定】

第一幕の目的はストーリーの【状況設定】です。

始まりから約30分(30ページ)で、映画の主人公を紹介し、何についての物語であるのかを観客に説明します。

特に最初の10ページでストーリーを設定し、不可欠な情報を提供した上で、読者(観客)の心をわしづかみにしなければなりません。

そして、30分くらいで「プロットポイント1」と呼ばれる「きっかけ」となる出来事が起こり、本当の物語(第二幕と第三幕)がスタートします。

『ショーシャンクの空に』の第一幕

アンディ(ティム・ロビンス)が、妻と浮気相手を殺害した罪で終身刑の判決を受け、ショーシャンク刑務所に収監される。

刑務所には、もう一人の主人公レッド(モーガン・フリーマン)が殺人罪で服役しており、レッドのアンディに対する第一印象が語られる。

アンディは、他の服役囚から性的な行為を要求され、激しく抵抗し続けるため生傷が絶えない。

アンディがレッドと庭で出会い、ハンマーの調達を頼む→二人の関係が始まる=プロットポイント1

この本では『ショーシャンクの空に』が例として使われることが多いです。最低でもこの映画だけは観た上で本書に臨みましょう。名作です。

プロットポイント1とは第一幕と第二幕を繋ぐ、重要なきっかけとなる出来事です。

プロットポイント1はド派手な事件である作品もありますし、『ショーシャンクの空に』のように主人公二人が出会うだけの穏やかなシーン(とは言っても、壮大な伏線が張られるシーンではあるのですが)である作品もあります。

映画の始まりから30分くらいのところを、意識して観賞してみてください。

何らかの出来事が起こり、物語が大きく動き出すのがわかると思います。

第二幕【葛藤】

【葛藤】と呼ばれるブロックです。

ここで言う「葛藤」とは、登場人物の目的や欲求を妨げる何らかの障害のことです。

主人公は目的達成のために乗り越えなければならない困難に次々に直面します。

それらを克服しようとすることで、主人公は前進し、物語も前へ前へと動くのです。

シド・フィールドは本書の中で「ドラマとはすべて葛藤である」とまで断言しています

何もかも全てうまくいく物語、悪いことも良いことも起こらない物語、というのは映画としては成立しません。

極論ですが、「朝起きて電車に乗って出勤し、夕方まで働いて帰宅して、一杯飲んで寝る」なんて映画を観たがる人は皆無でしょう。

葛藤・障害を克服することで、主人公は魅力的な人物へと変化・成長していきます。

『ショーシャンクの空に』の第二幕

アンディは殺人罪で19年間も服役しているが、実は冤罪である

過酷な刑務所生活の中で、豊富な金融知識のおかげでアンディは次第に看守たちから一目置かれる存在になる

図書館の管理業務を任されるようになったアンディは、新しい本を購入するため議会に手紙を書き続ける

その努力が実り、議会から小切手と本・レコードが入った荷物が送られてくる

アンディは規則を破り、『フィガロの結婚』のレコードを刑務所中に放送したため、罰として2週間暗くて狭い独居房に入れられる=ミッドポイント

あるときアンディの冤罪を証言できる男が収監され、事件の真犯人をアンディに伝える

再審請求を懇願するアンディだが、刑務所長はアンディの金融知識を使って背任を行っているため、これを却下する

そればかりか、真犯人を証言しようとした男を口封じのために殺害してしまう

出所の道が閉ざされたアンディ

しかし、このまま刑務所で一生を終えることはできない

ある嵐の夜、アンディは長年温めてきた脱走計画を実行に移す=プロットポイント2

第二幕はミッドポイントという出来事によって、前半と後半に分けられます。

第二幕の前半と後半はそれぞれサブテーマを持っており、ミッドポイントはその2つのパートを繋ぐ重要なポイントです。

そして、ミッドポイントは構成上重要であるだけではなく、主人公を多面的に描く役割を果たしています。

『ショーシャンクの空に』第二幕のサブテーマとミッドポイント

〈前半のテーマ〉

アンディが刑務所でどうやって生き延びていくか

〈ミッドポイントの役割〉

レコードを放送した罰で独居房に入れられるアンディ。
→アンディが希望の大切さを主張する
→レッドが異議を唱える「希望は危険だ。人間を狂わせる。ここには希望なんてない」

〈後半のテーマ〉

アンディの冤罪が証明されるかどうか

プロットポイント2は物語を【解決】へと導く重大な事件です。

脱獄計画を実行したアンディ。

第三幕では、アンディとレッドがどのような結末を迎えるのか描かれるはずです。

映画の真ん中あたりと、ラスト30分のあたりで大きな出来事が起こり、物語が先へ先へと進んでいきます

第三幕【解決】

最後は【解決】のブロック。

つまりエンディングです。

最終的に主人公がどうなり、物語がどういう結末になるかを描きます。

『ショーシャンクの空に』の第三幕

アンディは無事逃げることができた。

刑務所では、ようやくレッドに仮釈放の許可が下りる。

久しぶりに社会復帰したレッドだが、長年の刑務所生活での習慣がこびりついており、全く社会に馴染むことができない。

そんなときレッドはアンディの言葉を思い出し、アンディに会うために国境を越えてメキシコへ向かう。

メキシコの海岸沿いの街で、アンディとレッドが再会し、物語が終わります

三幕構成 まとめ

三幕構成をざっと説明しました。

簡単に言うと、だいたい30分ごとに何かしらきっかけとなる出来事が起きる(起きなければならない)ということですね。

本当に物語がそんなに定数的に決まっているのか、という疑問も当然あるでしょう。

しかし、この三幕構成を知らずに脚本を書くプロの作家さんはまずいないと思います。

三幕構成を知りつつ、その基本を敢えて崩すような挑戦的な作品もありますが、面白いと思える作品は、ほぼこの三幕構成を採用していると思います。

最近の邦画では『AI崩壊』や『フクシマ50』も、ちゃんと三幕構成になっていました

この理論は、シド・フィールドが過去の名作を分析していくうちに発見したものです。

過去の映画製作者は三幕構成を意識していたのではなく、結果的に面白い作品は三幕構成になっていたのだと思います。

人間の集中力などの理由から、この構成は観客が面白く観賞できる黄金律なのでしょう。

その他重要なテーマ

本書で三幕構成以外に語られている重要テーマを2つほど触れます。

作品のテーマ 誰についての何についてのストーリーか?

シド・フィールドは構成(三幕構成)の重要さを繰り返し主張していますが、脚本を書く上で一番難しいことは、何を書くか決めることだと言っています。

つまりテーマの決定です。

「誰についての、何についてのストーリーか」ということが曖昧では、物語を語り続けることはできません。

ド派手なオープニングシーンを思いつき、これは膨らみそうだと考えても、それだけでは必ず行き詰まります。

地図無しで知らない街を歩くと迷ってしまいますよね。脚本も同じで、書き始めるまでに正確な地図を作成することが非常に重要になります

作品テーマの重要性は、シド・フィールドの理論を発展させたブレイク・スナイダーも強調しています。

魅力的な登場人物を作る

ドラマは登場人物の行動や会話によって進展します。

人物が活き活きと描けているかどうかで、作品の面白さ・リアリティが決まります。

魅力的な登場人物を作るために、その人物について徹底的な分析をすることが必要です。

その方法として、シド・フィールドが提唱しているのは以下の通りです。

  1. 登場人物の年表を作る
  2. 登場人物を仕事関係、個人的な関係、プライベートの側面から考察する
  3. リサーチ(シナハン=シナリオ・ハンティング)をする
  4. 人物のCircle of Being(CB)を考える
  1. 「登場人物の年表」により、生まれてから物語が始まる時点までその人物がどういう人生を歩んできたかをまとめます。その年表を元に、事件が起きることも珍しくありません。
    1990年 大阪市生まれ。父は百貨店の外商部勤務、母はピアノの講師。
    2000年 10歳のとき、父が交通事故で亡くなる。父の記憶はほとんど無い。
    ・・・
    2009年 大学文学部に合格。国文学を選考
    ・・・
    2013年 大学卒業。新聞社に入社。記者として社会部に配属される。地元の警察署を担当。
    2014年 児童連続誘拐殺人事件が発生。若手記者として、死ぬ気で事件を調査する。この事件が物語本編の伏線?

    みたいな感じでしょうか。

  2. 「登場人物の考察」は、職場での人間関係や親や恋人との関係、プライベートの時間は何をして過ごしているかなど、その人物がどういう人間なのかを考えます。
    駆け出しの社会部記者として、エース記者・吉田に指導を受ける。記事のためには、社会規範を多少逸脱することも厭わない吉田に衝撃を受けるが、次第に感化されていく。吉田と同じく、キャップや上司と何度も衝突を繰り返し、部内では浮いた存在になっている。
    音楽雑誌の女性編集者・上山聡子と交際中。聡子の音楽的素養に、ピアノ講師である母との共通点を見出しているのかもしれない。お互い仕事が忙しく、数日に一度連絡を取り合う仲だが、冷めている訳では無い。
    少ないプライベートの時間は、ジャズ喫茶で文芸雑誌を読むことに費やしている。
  3. 「リサーチ」は、シナハン(シナリオハンティング)という和製英語もありますが、その人物が属している業界について調べたり専門家に取材することです。
    ↑のような人物を描く場合、社会部の記者さんや雑誌の編集さんに話を聞いたり、ジャズ喫茶に何軒か通ってみてどういう音楽が掛かっているのか、などを調べると物語に厚みが出てくるでしょう。
  4. 「Circle of Being(略してCB)」とは、シド・フィールドが提唱した理論です。
    人格を一個のパイのような円形(circle)として捉え、一つ一つの切れ端(piece)=人格に影響を与える出来事が集まって、一人の人間の人格を形成しているという考えです。
    そして、具体的には9〜18歳という人格が形成される時期に起きた重要な出来事を指します。

    10歳で経験した父との死別。すっかり人が変わってしまった母。主人公とのピアノの連弾も一切絶えてしまう。自分では母を救えない→絶望感を味わう
主人公だけでなく、当然他の登場人物にもそれぞれのバックストーリーがあります

『素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック シド・フィールドの脚本術2』の感想・まとめ

本書では、ハリウッドの映画製作手法の真髄を学ぶことができます。

製作者の意図を汲み取ることで、映画をより一層面白く観賞することができるようになるでしょう。

ただし、本書は脚本の構成や人物造形といった脚本の総論部分に焦点が当てられています。

小道具や映像の「枠」の使い方、シャレードなどの各論については、別に学習する必要があるでしょう。

また、三幕構成だけでは120ページという長丁場を泳ぎ切ることはできない、もっと細分化された目印が欲しい、という意見もあります。

  • 映画制作の最重要理論「三幕構成」を分かりやすく勉強できる
  • 各論まで勉強するのには本書だけでは不十分
  • 三幕構成をさらに精密に分析した本が欲しい
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ろーれる
ろーれる
うどん県出身。京都在住。 映画会社に勤めています。一児の父。 映画やドラマ、旅行やお気に入りの物などについていろいろ書いていきたいと思っています。
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